2021年8冊目

全編読みやすく興味深かったけど、小島慶子さんとの対談が特によかった。

211ページ：知性の問題と別に、たぶん弱さと向き合う勇気の問題があるんだと思います。成長の過程で、差別や偏見を指摘されて早めに軌道修正する経験がないと、大人になってから指摘されたとき異常に傷ついたり、自己正当化のために逆上したりする。（小島さん）

234ページ：広河隆一氏にせよ山口敬之氏にせよ、ああいうことをしてしまうようになった理由も気にはなるけど、しかしすでに凝り固まってしまった人は正直もう退場を待つしかない。むしろ、彼らのようにハラスメントが何かわからずやってしまうという人は、およそ重要なポジションにはつけない社会になるよう、これからの世の中の基準のほうを変えていきたいですね。（太田さん）