2021年17冊目

歌舞伎座の怪紳士

学校生活や職場、家庭環境、いろんな事情が絡みあって積み重なってしまった自信のなさや、仕事をしていないことへの罪悪感や焦りの中で、観劇が主人公の支柱になっていく様子が、歌舞伎と宝塚でジャンルは違うけど、思い当たるところがたくさんあって、終わり方も清々しくてよかった。


「ご贔屓」って言葉はこそばゆくなる感じもあるけど、確かに押し付けがましさのない美しい言葉!昔のお金を意味する貝がひっそり4つも散りばめられているところも何とも言えない!