2021年43冊め

阿片王―満州の夜と霧 (新潮文庫)

ヅカ友さんのオススメで読んだ。大きく張った蜘蛛の巣のようにたくさんの登場人物がいて、前のページに戻りつつ読むことが多かったから時間がかかってしまった。亡くなった祖父も戦時中のことはあまり語りたがらなかったし、掘り起こすにはもうギリギリだったんだな、今はもう霧や闇の中なんだなと読後に思う。


佐野眞一さんって他の本もどこかで読んだ気がする…と思っていたけど、木嶋佳苗さんについて書かれた「別海から来た女」を10年くらい前に読んだんだった。ずっと木嶋さんへの興味が失せていない自分にウケる。