全体的に静かで、でも緊張感があって、とてもよかった。あとがきが最終作の前にあるのが不思議だったけど、最後の作品を読み終えたらしっくりきた。
201ページ:相手の不安を解消するための努力もしないのを、愛と呼べるだろうか?
255ページ:心と心の間のふさわしい距離を測ることは、あのときも今も私にはただただ難しい。
映画はちどりもだったけど、大きな建物や橋が崩れる事故がモチーフになっている作品が最後の話で、子どもの頃の遠足で直前にあって犠牲者も出た橋桁落下事故の場所をバスで通った時の気持ちを思い出したり。