2021年59冊め

わかりやすさの罪

226ページ:公的なお金が出ているから、その意向に沿わないことをやってはいけない、という考えってあまりに危険だ。論証せずに、わざと雑なままにして、事を大きくしている。


229ページ:「雑」が「わかりやすさ」を生み、「わかりやすさ」が「雑」を生む、この仲睦まじさから、表現の自由を公権力が制限するという極めて悪しき例が生まれてしまった。「わざと雑にする」、これは今の公権力を見定めるにあたり、強く意識しておかなければならない態度だ。


武田砂鉄さんのラジオは聴いたことがあったけど、本を読んだのは初めて。夫の言動に似ているところ(人を小さく騙すのが好きなところとか)が多く面白かった。


あと「まともがゆれる(読んでみたい!)」って本について書かれたところで、「親の年金でキャバクラ」って筆書き?の話があって、傷に響くほど笑った。