2022年19冊め

さみしくなったら名前を呼んで (幻冬舎文庫)

楽しいこともあったけど二度と戻りたくない思春期のこと、こじらせてふくらみ続けた過剰な自意識、実家や地方に残り続けるか出ていくかの分かれ道について、思い出したり考えたりできるところが山内マリコさんの文章の好きなところ。「さよちゃんはブスなんかじゃないよ」が一番好き。


「何者でもない」からこそ「何者にでもなれる」んだし、何よりも自立した人になりたかった。すてきな女性にはなれてなくても、家族や友人の力を借りながらも自立した大人になれてよかった。