2021-07-25 2021年28冊目 読んだもの 2週間前から読んでいた。ミラクル・クリーク (ハヤカワ・ミステリ)を読んだ時にも感じたけれど、現代医療や教育を信じられなくなる時、人はどうしようもない不安にかられていて、だからこそエビデンスのない代替医療や陰謀論から抜け出せなくなるんだな。凄まじい洗脳や虐待を繰り返す(と私は思ったしファクトチェックがされているとあとがきにもあった)家族のもとを離れ、ケンブリッジやハーバードで教育を受けても、投薬やワクチンへの不信感、両親や家族への罪悪感に苛まれ、著者も読者である私も心がちぎれそうになる描写の中で、知識を得ることや友人・教授との関係を築くことで自身を確立していく様子は圧巻。