2021年106冊め

フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり1)

50人の登場人物のエピソードが少しずつ交差していく本。これは誰だったっけ?と行きつ戻りつしながら読んでいたからずいぶん時間がかかったけど、読んでよかった。どんな集団にも小さな権力を持つことで周囲の十人、百人を苦しめる人間がいるって文章にハッとした。


非正規職員の図書館司書だったキム・ハンナさんのエピソード、シュークリーム先生の自分が幸運だと感じながら「遠くに石を投げるリレー」をするように生きるって考え方には元気が出た。