2021年64冊め
107ページ:「ヤクザもいる明るい社会」というのを僕は作っていけばいいと思うんですけどね、はい。違う者がいて当たり前と、それがまともな社会じゃないかと。
160ページ:どちらも一見、遠回りのように見える道のり。ゴツゴツぶつかりながら試行錯誤してたどり着く効率の悪い進み方。しかし、この順序は健全だ。先に結論ありきではないからこそ、不思議な重みがあるのではないか。毎日足もとを見て地道に歩き、漂いながら旅先でいろんな経験をしていれば、いつか、おぼろげにでも全体像や真実らしきものが見えてくることがある。いや、むしろこのやり方でないと本当は、何も見えてこないのではないか。積み重ねて解を導くー帰納法にはない演繹法の強さ。
武田砂鉄さんの本に紹介されてて興味がわいて読んだ。安田好弘弁護士のあとがきにもあるように、風紀委員が跋扈する無菌社会の怖さって、大好きで何回も観てきた月組BADDYのテーマじゃん!と思ったし、読みながらBADDYのテーマが頭に流れることが何度もあった。
2021年60冊め
171ページ:確かに、より弱い立場に置かれた人たちの生きにくさ、抱えている問題は、それぞれに解決される必要がある。でも、相対的にもっと弱い立場に置かれた人がいるからといって、別のあるしんどさを抱えている人が、その絶対的なジレンマを口に出してはいけないということにはならない。そのジレンマを取り払うことで、相対的弱者をもっと貶めるという構造なのであればともかく、双方をそれぞれに解決する必要がある。
タイトルがもう頷きまくりなタイトル…!他人と働く全ての人が目を通しておいてほしい内容。働きやすい職場に多様性があるのは当然で、ダイバーシティ&インクルージョンが必須。インクルージョンを進める上で重要なキーワードは心理的安全。