2021年65冊め

不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方

夫が持ってきてくれた。92歳の先生のさっぱりしたお話は前向きになれてよかったし、今回のように手術入院になって万が一のことが頭をかすめなかったわけではないから、退院後には夫と何かあった時のよりよい対処の方法を話し合いたい。


後半で紹介されてる本の著者の女医さんと数年前に一緒に働いていたことがあって懐かしく思った。

2021年64冊め

ヤクザと憲法――「暴排条例」は何を守るのか

107ページ:「ヤクザもいる明るい社会」というのを僕は作っていけばいいと思うんですけどね、はい。違う者がいて当たり前と、それがまともな社会じゃないかと。


160ページ:どちらも一見、遠回りのように見える道のり。ゴツゴツぶつかりながら試行錯誤してたどり着く効率の悪い進み方。しかし、この順序は健全だ。先に結論ありきではないからこそ、不思議な重みがあるのではないか。毎日足もとを見て地道に歩き、漂いながら旅先でいろんな経験をしていれば、いつか、おぼろげにでも全体像や真実らしきものが見えてくることがある。いや、むしろこのやり方でないと本当は、何も見えてこないのではないか。積み重ねて解を導くー帰納法にはない演繹法の強さ。


武田砂鉄さんの本に紹介されてて興味がわいて読んだ。安田好弘弁護士のあとがきにもあるように、風紀委員が跋扈する無菌社会の怖さって、大好きで何回も観てきた月組BADDYのテーマじゃん!と思ったし、読みながらBADDYのテーマが頭に流れることが何度もあった。

2021年63冊め

あまからカルテット

元気が出たー!いなり寿司やこってりポテトサラダ(素揚げしたニンニクがのってて隠し味がサワークリーム)、グレープフルーツをしぼってあるハイボール。柚木さんの本に出てくる食べものはどれもこれも美味しそう。女友だちは原本割れすることのない財産(ジェーン・スーさんの名言)。

2021年62冊め

三浦綾子 電子全集 病めるときも

図書館で借りた本はほぼ読み終え、デイルームに置いてあった本を借りた。三浦綾子さんの本を読むのは久しぶり。氷点、塩狩峠は読んだ。清らかな人、欲深い人、欲深くなっていく人の対比や全て北海道が舞台の短編集だから知っている地名が多く出てきて読みやすかった。

2021年61冊め

きりこについて (角川文庫)

最初の方は「ぶす」って太字で書いてあるのが何だかちょっと…と思ったりした。女の子が成長していく中で見た目で得をしたり深く傷ついたり、男の子は成長する中でもてはやされる部分が変わってきたりするけれど、結局自分は自分だし、自分を大切に思えるのも楽しくさせるのも、誰でもなく自分。

2021年60冊め

上司の「いじり」が許せない (講談社現代新書)

171ページ:確かに、より弱い立場に置かれた人たちの生きにくさ、抱えている問題は、それぞれに解決される必要がある。でも、相対的にもっと弱い立場に置かれた人がいるからといって、別のあるしんどさを抱えている人が、その絶対的なジレンマを口に出してはいけないということにはならない。そのジレンマを取り払うことで、相対的弱者をもっと貶めるという構造なのであればともかく、双方をそれぞれに解決する必要がある。


タイトルがもう頷きまくりなタイトル…!他人と働く全ての人が目を通しておいてほしい内容。働きやすい職場に多様性があるのは当然で、ダイバーシティ&インクルージョンが必須。インクルージョンを進める上で重要なキーワードは心理的安全。